新たなる市政への決意について

 市議会議員が決意をいたしました。

 私、市長選立候補予定者は、議会の中から現市長に“ NO ”を明確に示し、市民の皆様の確固とした生活の安定とひとしく満面の笑顔になって頂く為、立ち上がることをここに宣言いたします。

 

 復旧・復興が遅い。

 私達の市は、東日本大震災により多大なる被害を被りましたが、幸いにも市役所等公共機関にほとんど被害が無かった。従って他地域に比べ大船渡市の復旧・復興はもっともっと進んでいなければならない。

 被災した多くの場所において眼前(目の前の)の風景がほとんど変わっていない。がれき撤去が行われた後、多くの場合ぺんぺん草が生い茂っているか、土が積みあげられているだけで、将来のまちや自分たちの明るい未来を連想させるものは何一つ無い。何より震災により被害を受けた多くの方々にとって、明るい将来見通しを持つことが出来ない、現在の状況が何より悪い。

 このことは、私だけが一方的にお話している訳ではなく、岩手県立大学総合政策学部の災害復興研究班・社会調査チームが実施した「復興に関する大船渡市民の意識調査」の報告書(概要)にもはっきりと、復旧・復興が「遅い」と回答している人が全体の 75%。しかも同調査によれば、2年後の生活見通しでは、「あまり変わらない」と回答した人が半数以上で、生活見通しが良くなると回答した人が減少しています。さらに「地域経済」に関しては、9割近い方々が不安を感じており、“子育てなど生活上の様々な責任を負う世代や、被害を受けた多くの方々にとって不安が先行し、明るい見通しをまったく持てない状況が長引いています。”

 

 さらに将来展望が見ない。

 阪神淡路大震災で大きな被害があったとある町の鉄鋼場の工員や奥尻島で生活している人たちが「公営住宅が建ち並び、道路が広くなり、公園がむやみに出来て、そして人がいなくなった。」私たちにこう話しました。

 確かに世界から国内から、国家から多くの資金や予算を頂き、防波堤や防潮堤ができ、土地区画整理により街が新しく再生されたとしても、大船渡市に生まれ、大船渡市で育ち、大船渡市で生涯を終えんとする人たちが、未来に希望を持ち生活を続けていただかなければ意味がない。

 2020年開催予定の東京オリンピックが近づけば近づくほど、企業や働く人たちが東京へ取られてします。出来るだけ早く復旧・復興関連事業を進めなければなりません。

 

 現在の復旧・復興関連工事が終了した後、震災前におこったような公共事業の発注が極端に少ない状況になることが確実に予想される。その時私達はこの街でどのように生きてゆくのか。私達政治に携わる者は、現在遅れている復旧・復興事業を一日も早く着工・完成させ、多くの被災した方々の生活を安定させ、将来の未来像を示して多くの市民の皆様の明るい笑顔に繋げてゆかなければならい。大船渡に生まれ生活して良かったと実感できるためにも、人口減少問題、雇用問題、福祉問題にも積極的に取り組み市民目線で市政を進めてまいります。

 私達市議会議員は

 震災以来、市内多くの被災地域をまわって来ました。一向に風景が変わらない。

 震災以来、市内多くの仮設住宅等で被災した方々にお会いしてきました。うつむき加減で、顔をあげて笑っていただけない方々が多くいます。

 市のトップとして、市の発展や市民を幸せにするための真剣さを感じられない。このままの大船渡ではダメになってしまう。

 私、市長選立候補予定者は、議会の中から現市長に“ NO ”を明確に示し、市民の皆様の確固とした生活の安定とひとしく満面の笑顔になって頂く為、立ち上がることをここに宣言いたします。

                               2014.09.27